2013年3月10日日曜日

SUBMARINE


観たい観たい観たい!!!
イギリスで3月に公開された、ジョー・ダンソーンの同名小説を基にした青春コメディ。監督はRichard Ayoadeという、ケンブリッジ卒のコメディアンでもあり俳優でもあり脚本家でもあるという多才な人。この'Submarine'が長編映画第1作目。映画も小説風に、プロローグ・パート1・パート2・エピローグに分かれており、 思春期真っ盛りの15歳、オリバー・テテの身辺を取り巻く出来事を面白おかしく描く。

あらすじ
次の誕生日までに彼女を作って童貞を喪失したいと考えているオリバー(クレイグ・ロバーツ)。どこか内気で、もの静かで、すぐに妄想に突っ走る癖のあるオリバーが惹かれたのは、ミステリアスな雰囲気を醸し出している同じクラスのジョルダーナ(ヤスミン・ペイジ)でした。オリバーの心の中を見透かすように、いたずらっぽい笑みを浮かべ誘惑してくるジョルダーナと、自らの余計な妄想に振り回され続けるオリバー。果たして、望みを叶えることはできるのか?

パート1では、もっぱらオリバーについて語られますが、パート2ではオリバーの周辺の大人たちの恋愛事情に焦点が移ります。ここでもオリバーは得意の妄想で余計なことに首を突っ込み、空回りしっぱなし。まるで身の回りに起きている出来事が "重大事件" で、自分だけがその事件を解決できる存在であるかのように、大げさな使命感を持って奮闘する様子は滑稽にしか見えません。でも、オリバーが経験するような歯痒さや苦悩、恥ずかしさなどは、実は多くの人が思春期に経験することでもあるのではないでしょうか。オリバーと一緒に、観客にも自らの過去の苦々しい思い出を笑い飛ばしてもらおうという制作側のユーモアも感じられます。 

これまではミュージック・ビデオを手がけて来たリチャード監督。同作品は長編映画デビュー作となりますが、 製作総指揮にはベン・スティラーがついており、音楽を効果的に使って見事に独自の世界観を生み出しています。
んーますます観たい!
日本公開は第24回東京国際映画祭の時だけだったようでDVDは発売しているけれど字幕版はないみたい。こういう青春映画が観たい。両親がセックスを何ヶ月もしていないのを寝室の照明の設定で知っていたり、花火持って走るシーンとか、自転車とか、ポラロイドカメラとか、プールに落っこちるシーンとか。あーよいよい。こういう性の絡んだむずむずするような、ちょっと変わり者の主人公達による青春映画が好きです。
どうにか日本公開か日本字幕DVDでないかなあ。

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